叢生(乱杭歯)とは何ですか?
叢生(乱杭歯)の矯正
- 叢生(乱杭歯)とは何ですか?
- マウスピース矯正で叢生(乱杭歯)を治療できますか?
- 叢生(乱杭歯)の歯科矯正の治療経過を教えてください。
- 叢生(乱杭歯)の矯正の費用はどのくらいかかりますか?
- 叢生(乱杭歯)の歯科矯正は、保険がききますか?
- 叢生(乱杭歯)の症例を教えてください。
- 叢生(乱杭歯)は部分矯正できますか?
- 子供の歯並びがでこぼこしているのが気になっています。子供の叢生を治療しないとどうなりますか?早いうちに矯正したほうがいいのでしょうか?
- 叢生(乱杭歯)の治療方法について教えてください。
- 叢生(乱杭歯)は裏側矯正で治せますか?
- 大人になってからでも、叢生(乱杭歯)の矯正はできますか?
- 重度の叢生は矯正で治せますか?
- 叢生の矯正に抜歯が必要な場合はどういったときですか?
- 叢生(乱杭歯)の矯正期間について教えてください。何年くらいかかりますか?
- 乱杭歯はセラミック矯正できれいになりますか?
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叢生(そうせい)は、乱杭歯(乱ぐい歯)とも言われ、顎の大きさに対して歯が大きい、または顎が小さいため歯が並びきらずでこぼこになっている状態をいいます。歯並びがでこぼこな状態は前歯だけでなく、奥歯でも同様に起こり埋伏歯(顎の骨、または歯肉の中に埋まって萌出できない状態)となる場合があります。



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マウスピース矯正で叢生(乱杭歯)を治療できますか?
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軽度の叢生、骨格的な要因があまり強くないケースであれば治療は可能です。ただ、その際きちんとした検査診断が不可欠です。
重度の叢生の場合、でこぼこの改善のために抜歯が必要になるケースが多く、日本人の場合抜歯が必要なケースは70%程度と言われています。マウスピース矯正は抜歯ケースは不得手で、ワイヤー矯正の方が仕上がり良く治すことができます。
ワイヤー矯正は装置が見えることで抵抗があるのであれば、見えない裏側矯正という選択肢があります。裏側矯正では、時間がかかる、きれいに治らないと言ったコメントが見受けられますが、そのようなことはありません。治療方法で悩まれているのであれば、ワイヤー矯正(表側、裏側)、マウスピース矯正全てに対応できるところで相談されたらどうでしょうか。
きちんと診断した上で、あなたにとって適切な治療法を提示してくれると思います。

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叢生(乱杭歯)の歯科矯正の治療経過を教えてください。
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まず検査により、正確な診断に必要な資料(歯型、レントゲン写真、顔面口腔内写真等)を採得します。
それを元に分析と診断を行い、治療計画が立てられます。お口の中に装置を装着し治療がスタート(動的矯正治療:平均2〜3年)。
きれいな歯並びが完成したら、しっかりと安定するまでの期間、保定装置による治療を行います(保定治療:3年程度)。

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叢生(乱杭歯)の矯正の費用はどのくらいかかりますか?
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矯正治療は、健康保険の適用となる症例もありますが、基本自由診療となります。
矯正治療を受ける際には、まず検査と診断が必要ですので、それぞれ検査料、診断料がかかります。治療方針が決まると装置代、動的治療が終了した後は、後戻りを防ぐ保定治療に入り、保定装置代がかかります。そのほかに来院の際の調節料、観察料等が必要になります。
費用がいくらかかるか、詳しくは矯正料金のページをご覧ください。これらの値段は、出っ歯、叢生、受け口など不正咬合の種類に関係なく同じです。

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叢生(乱杭歯)の歯科矯正は、保険がききますか?
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矯正治療は、健康保険の適用となる症例もありますが、その多くは保険外の自由診療です。矯正治療費は、医療費控除の対象となります。

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叢生(乱杭歯)の症例を教えてください。
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叢生の治療には、ワイヤー矯正(表側)、ワイヤー矯正(裏側)、抜歯、非抜歯ケースなど症例によって様々な治療法で行います。
詳細は症例ページをご覧ください。

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叢生(乱杭歯)は部分矯正できますか?
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叢生(でこぼこ)の原因が前歯にだけあるのであれば部分矯正治療は可能です。
しかし多くの場合、様々な要因が影響して叢生(でこぼこ)になっているので、その要因を治療によって改善していかなければ、根本的な咬み合わせの改善には至りません。特に正中線のずれがある場合は奥歯の位置からの改善が必要ですので全体的な治療となります。

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子供の歯並びがでこぼこしているのが気になっています。子供の叢生を治療しないとどうなりますか?早いうちに矯正したほうがいいのでしょうか?
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お子様の不正咬合のご相談では、前歯のでこぼこ、大人の歯が生えてこない、または変な場所から生えてきた、など叢生に関するご心配で来院される方が多いです。叢生の状態を放置すると、虫歯や歯肉炎になるリスクが高くなる、歯が生えることができずに顎の骨の中に埋まったままになってしまう(埋伏歯)などのリスクが高まります。
小児期からの矯正治療(1期治療)では、成長を利用して上下の前歯のでこぼこの改善、その後の永久歯の萌出誘導等を行います。これにより、永久歯になってからの2期治療の必要がなくなったり、2期治療に移行した際にも抜歯をせずに済んだり、抜く歯の本数を減らせたり、期間を短縮できるなど、負担の少ない治療となる可能性が高まります。

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叢生(乱杭歯)の治療方法について教えてください。
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本格矯正治療の場合、歯にブラケットとワイヤーをつけての治療法、またはマウスピース型矯正装置による治療法があります。
歯にブラケットをつける治療法は、ブラケット矯正と言われることもありますが、正式には「マルチブラケット装置による矯正治療」いわゆるワイヤー矯正にあたります。
ワイヤー矯正には、装置をつける場所により二つの種類があります。
- ワイヤー矯正(表側):歯の表側にブラケットとワイヤーをつける治療法。
- ワイヤー矯正(裏側):歯の裏側にブラケットとワイヤーをつける治療法。舌側矯正治療とも言われます。
それぞれの症例に対してどの治療方法が適切かは正確な診断が必要であり、ワイヤー矯正、マウスピース矯正両方に対応できる矯正専門医院でご相談をされてください。

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叢生(乱杭歯)は裏側矯正で治せますか?
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ワイヤー矯正には表側、または裏側から治療する方法があります。表側に比べて裏側矯正では治療が難しい、時間がかかる等といわれることがありますが、そのようなことはありません。ただ、表側からの治療とは違ったスキルが必要なため、裏側の治療経験が豊富な先生に診ていただくことをお勧めします。
裏側矯正で治せないケースはありませんが、初診時の不正咬合の状態によっては、表側矯正が有利、裏側矯正が有利といった判断をすることもありますので、両方の治療法に対応できる矯正専門医にご相談されてください。

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大人になってからでも、叢生(乱杭歯)の矯正はできますか?
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叢生(乱杭歯)の状態は、歯磨きがしづらく虫歯や歯周病のリスクが高まります。それによって糖尿病など成人病のリスクを高める可能性も指摘されてきました。また、正しく咬み合っていない状態は、消化器へ負担がかかる可能性もあります。
このように口腔内環境が全身の健康に影響を及ぼすことは近年広く知られてきました。矯正治療をするのに年齢の制限はありません。当院では60代、70代の方も治療を受けられています。

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重度の叢生は矯正で治せますか?
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叢生の程度によって治療期間が長くなる場合はありますが、重度の叢生でも治療できますので、矯正専門医にご相談ください

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叢生の矯正に抜歯が必要な場合はどういったときですか?
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叢生の原因は、歯と顎の大きさの不調和(歯が大きい、顎が小さい、またその両方など)です。その不調和の改善には、顎を拡げるか抜歯をすることになります。
軽度の叢生であれば、顎を拡げることで改善できますが、拡げるには限界があり、無理に拡げると歯が顎の骨から逸脱して歯肉が下がったり将来歯を失う原因になることがあります。矯正治療後の咬み合わせの安定は、移動後の歯がしっかりと顎の骨に支えられている事が重要です。
そのため特に大人の方は、初診時にCTを撮影し、顎の骨と歯の状態を3次元的に把握した上で、治療方針を決定し拡大で歯が並びきらないケースは抜歯をする必要があります。
叢生とは、4人がけのソファに5人が窮屈に体が重なり合って座った状態です。ソファが伸長式でない限り、余裕を持って座るには誰か一人に立ってもらうしかありません。それが矯正でいうところの抜歯です。

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叢生(乱杭歯)の矯正期間について教えてください。何年くらいかかりますか?
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不正咬合の種類を問わず本格矯正の動的治療期間(歯を動かす治療の期間)は、おおよそ2〜3年、来院回数は20数回が平均的です。
その後、後戻りを防ぐために保定期間という歯並びを安定させるための期間が3年ほどあります。
これらの期間は目安であり、歯の動きには個人差があることや、治療中のトラブル(装置の破折、脱離、虫歯等)によって、治療期間に影響を及ぼすことがあります。

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乱杭歯はセラミック矯正できれいになりますか?
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セラミック矯正は、歯科で言うところの矯正とは別の物です。矯正治療ではありせん。セラミック矯正は、歯を削ってセラミック等の人工の歯を被せ短期間で歯並びを整える方法です。歯の神経を取ってしまったり、見た目のために無理に歯の方向を変えてしまうため、歯の寿命に大きく影響を与えます。何年か先には作り直しをしなければならなかったり、最悪の場合、歯を失う危険性もあります。
本来の矯正治療は、時間はかかりますが、自分の健康な歯で機能的な咬み合わせを作るものです。一生自分の歯でしっかり咬むことができるのが最大のメリットです。

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著者プロフィール
上野拓郎 博士(歯学)
E-line矯正歯科 院長
日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医・研修指導医
日本矯正歯科学会 認定医・指導医・臨床医(旧臨床指導医)
世界舌側矯正歯科学会(WSLO) 認定医
北海道大学歯学部卒業後、歯科矯正学を専門に研鑽を積み、1997年にE-line矯正歯科を開院。矯正歯科分野において30年以上の臨床経験を重ね、日本矯正歯科学会認定医・指導医・臨床医(旧臨床指導医)、舌側矯正の国際的認定医など多数の資格を取得。2023年には日本歯科専門医機構より「矯正歯科専門医」、2025年には「研修指導医」に認定される。


