歯並びの矯正を希望する方で、
最も多い理由は「見た目をよくしたい」という審美的なものです。
しかし、見た目をよくする事はもちろん大切ですが、
本来、矯正治療は歯並びを治すことで
身体全体の健康を目指す「医療」なのです。
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食べ物をきちんと咬めない
食べ物を十分にかみ砕く事が出来ずに、胃腸に負担がかかったり、栄養摂取の効率が悪くなったりします。
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虫歯、歯周病になりやすい
歯と歯の間に汚れがたまりやすく、また歯ブラシも届きにくくなる事で虫歯や歯周病にかかりやすくなり、歯の寿命が短くなる恐れがあります。
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発音がしづらい
主にサ行・タ行・ナ行・ラ行のように舌が歯の裏に当たるような音は歯並びによって発音がしづらくなります。また、英語の「th」の発音などもできにくくなります。
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顎関節症(あごの病気)の 一因となり得る
あごの関節と歯並びには深い関係があり、両者のバランスが悪いと、口が開きにくい、あごの関節で音がする、口を開けた時に関節の周りが痛む、などの障害の一因になることがあります。
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肩こり、頭痛などの 一因となり得る
あごや首の筋肉の使い方のバランスが崩れることで肩こり、腰痛、偏頭痛などの症状がでることがあります。
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精神的な劣等感を いだきやすい
顔つきや口元にコンプレックスを持ち、人によっては思い切り笑えなくなったり元気がなくなったりすることがあります。
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叢生(そうせい)
[ でこぼこ、八重歯 ]歯とあごの大きさのバランスが悪いため、歯が並びきれずに起こる不正咬合です。
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上顎前突(じょうがくぜんとつ)
[ 出っ歯 ]上顎が出ている(上顎が大きい)、下顎が引っ込んでいる(下顎が小さい)といった顎の関係が悪いことによる不正咬合です。また、上の前歯が強く外向きに生えていることが原因の場合もあります。
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下顎前突(かがくぜんとつ)
[ 受け口 ]上顎が引っ込んでいる(上顎が小さい)、下顎が出ている(下顎が大きい)といった顎の関係が悪いことによる不正咬合です。また、上下の前歯の生える方向が悪いために起こる場合もあります。
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開咬(かいこう)
[ 前歯が咬み合わない ]下顎の成長方向に問題がある場合や舌の悪習癖(常に舌が上下の歯の間に入る癖がある)場合に起こります。
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外科矯正
成長期を過ぎた患者さんで、
顎のズレが極端に大きいため歯並びを治すだけでは
改善できない場合があります。
このようなケースでは、
手術によって顎の関係を改善してから矯正治療をする必要があります。
術前矯正→手術→術後矯正という流れになります。
外科矯正は保険が適用になります。